ジョーズ

監督:スティーブン・スピルバーグ

バイオレンス
★★★★★

サメの恐さ
★★★★★

エンターテイメント
★★★★★

この映画の驚異的なヒットで数々の亜流作品がうまれた。生物パニック映画の原点にして未だに超えることのできない最高傑作。

この映画をみたあとサメよ以上恐ろしい生き物はまず想像つかない。劇中のバイオレンス描写がすごい。のちに「ジュラシック・パーク」を作ったときと「ジョーズ」はコンセプトが似ているようにおもえる。お客を根底的な部分から驚愕させようとするスピルバーグの信念みたいなものがこの作品からは伝わってくる。

撮影現場では多様な問題を抱えていたらしく実際には最初にイメージした画が撮れなかったようで途中からサメがなかなか姿を見せない心理的な演出に変えたとスピルバーグ自身が語っている。監督自身、作品のヒットは確信してはいたようだが、完成、公開にこぎつけるまでのスピルバーグの苦労は想像を絶するものだったようだ。某雑誌に載っていた製作時の裏話を読んだときは震えがおきた。やはり映画の狂気とは一人の人間から生まれてくるものなのかもしれない。(2003.10.26)

生物パニックのページへもどる     ビデオガレージTOPへもどる