空飛ぶゆうれい船

石森章太郎が原作のアニメ。みて損なし!

(昭和44年度7月劇場公開)

社会構造批判
★★★★

エンターテイメント
★★★★

作画
★★★★★

この「空飛ぶゆうれい船」は小学生のころなどよくテレビ放映されていたのを記憶している。子供のころはちょっと変った気味の悪い映画という印象しかなかったが、今現在見直してみるとその社会に対しての痛烈かつストレートな批判に驚かされる。

自然の理に反し莫大な消費をくりかえす社会構造、また己の防衛のためと称し兵器をつくりつづける兵器産業の構造をストレートに指摘している。またこのアニメでは 「 悪 」 を強大化させていく根本的な原因は一人一人の意識の中にあることも指摘している。

こう書いていると気難しい映画のように聞こえるが、内容的にはやはり子供をターゲットにつくられているので冒険心をくすぐりまくるようなストーリーでエンターテイメントとしては保障つきの傑作といっていい。劇場アニメの秀作なんていわれている本作だが、ここでははっきり「傑作」と言い切ってしまおう。

イマジネーションもすばらしく、飛行する幽霊船、ボアの手下の巨大な海系の生物、コカ○−ラをひにくったゴアジュース、最後にわずかに正体を見せるボアもけっこういいかも!(2003.8.24)

ついでに石森アニメ「大恐竜時代」へ〜

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