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パム・グリアと聞くとたいていの人は「ジャッキー・ブラウン」を連想するだろう。本作「coffy」は「ジャッキー・ブラウン」の公開があったからこそ25年の時を経て日本公開になったわけだが「ジャッキー・ブラウン」公開前のパムの日本での認知度は実際相当低かったろう。
私自身ちゃんとした名前も解らず、ただ脇役でたまに出ている黒人女優というくらいの認識しかなかった。「ジャッキー・ブラウン」公開時にも何故パム・グリアがそんなに特別扱いされる女優なのか全く理解出来なかった。
しかし、それはこの「coffy」を見れば一発で理解できる。百聞は一見にしかず。たしかにこれは伝説になるわな・・・・タランティーノがファンだというのもうなずける。「ジャッキー・ブラウン」自体も完全にジャック・ヒルスタイルのパム・グリアの映画だということがはっきりと解る。
ただ作品の第一印象は期待しすぎたせいかそれほどでもなかった。しかし、この映画何度みても心地がいい・・というか、みればみるほど癖になる。当時流行のファッションや音楽も見所のひとつだが、パワフルなヒロインを演じたパム・グリアがいい。カメラながまわしの長会話も低予算の為、編集を減らすためのものらしいがとてもいい感じだ。
ジャック・ヒルの作品は実をいうとはずかしながら「coffy」の他は「スイッチ・ブレード・シスターズ」しかみていない。
「coffy」も「スイッチ〜」もあきらかに低予算。だがこれほどまでのパワフルさをみせつけられてしまうと映画の面白さというのは、やはりこういうものなんだろうなということを思いしらされる。
しかし「coffy」は当時は日本未公開、「スイッチ・ブレード・シスターズ」も興行的には大失敗だったとのこと。なぜ??
やはり本物のおもしろさというものは本物の映画ファンにしか見抜くことはできないのだろう。(2004.10.30)
タランティーノ度 ★★★★★ SOULカルチャー ★★★★★ パム・グリア ★★★★★
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